ラサール、二酸化炭素排出量ゼロを目指す活動を世界規模で開始
~米国の不動産研究機関ULIが掲げるネットゼロカーボン目標に取り組むことを発表~
報道各位
2020年10月26日
ラサール不動産投資顧問株式会社
この資料は、ラサール インベストメント マネージメント(米国)が 2020年10月19日に発表した英語のプレスリリースをベースに、ラサール不動産投資顧問が日本語に翻訳・編集したものです
世界有数の不動産投資運用会社であるラサール インベストメント マネージメント インク(本社:米国イリノイ州シカゴ、最高経営責任者:ジェフ・ジェイコブソン、以下「ラサール」)は10月19日、同社がグローバルで管理運用する資産ポートフォリオの運用時の二酸化炭素排出量を、2050年までに実質ゼロにすることを目指したBuilding Performance Net Zero Carbon(建築物パフォーマンスに関するネット・ゼロ・カーボン:以下NZC)目標に取り組むことを発表しました。NZCは、米国の不動産に関する研究機関であるULI(Urban Land Institute、以下ULI)が掲げている目標です。
ラサールは、国連責任投資原則(PRI)の調印企業として、10年以上にわたり、資産ポートフォリオ全体のサステナビリティ向上に取り組んできました。2017年、ラサールは、エネルギーや水利用の効率性、気候変動の影響と耐性、そして不動産の長期的需要への原動力としての二酸化炭素規制強化といった課題の重要性を認識し、投資戦略に環境変化要素を取り入れました。続いて2018年からは、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)に加入し、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)のパイロットプロジェクトに2年間参加することで、不動産業界に関する気候変動リスクの評価報告のあり方について検討を重ねました。
このように、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)(まとめて以下、「ESG」)の概念を、ラサールの各事業が持続可能プログラムに再び焦点を合わせ、この統合の成功により、他の重要なサステナビリティ目標とともにNZCを達成するためのグローバルな二酸化炭素削減戦略を作成しました。
ラサールのCEOであるジェフ・ジェイコブソンは、次の通り話しています。「ラサールでは、投資家、従業員、そしてかけがえのない地球のために、最善を尽くすことを約束しています。ESG投資のベストプラクティスを導入することにより、ラサールのお客様の投資パフォーマンスを高め、私たちが暮らし、働き、接するコミュニティをより良くする環境になります。私たちは、NZC目標に取り組むULIがリードする取り組み、『グリーンプリント・センター・フォー・ビルディング・パフォーマンス』に賛同していることを誇りとし、この業界目標の実現に取り組み、前向きで力強い変化が訪れることを期待しています」。
ULIが取り組むグリーンプリントのNZC目標は、従来以上の取り組みで建築環境の気候変動への影響を低減することをゴールとしています。エネルギー効率の大幅な改善や建築現場における再生可能エネルギーの活用、環境に優しい商用電源と建物の電化、建築現場以外での再生可能エネルギーの活用、再生可能エネルギー・クレジットの取得、そして最後の手段としてのカーボン・オフセット、これらを通じ、ポートフォリオ全体の二酸化炭素削減を推進するものです。また、この目標は、パリ協定および地球温暖化を1.5°C未満に抑えるための気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書とも合致しています。
ラサールの取り組みはヨーロッパにおいても実施されています。英国ベター・ビルディング・パートナーシップの気候変動コミットメント(UK Better Buildings Partnership Climate Change Commitment)の調印企業として、ULIの掲げる目標のさらに先を行く、欧州ポートフォリオの物件運用時の総排出二酸化炭素(オペレーショナル・カーボン)および建築時の総排出二酸化炭素(エンボディド・カーボン)において、NZCを2050年までに実現すると意欲を示しています。
また、ラサールの、グローバルな資産プラットフォーム全体におけるサステナビリティ活動への継続的な取り組みが世界的に認められ、特に2019 年のGRESBパフォーマンスおよび国連責任投資原則の評価おいてその評価を高めています。
ラサール インベストメント マネージメントについて
ラサール インベストメント マネージメントは、世界有数の不動産投資顧問会社です。世界規模で、私募、公募の不動産投資活動、負債性投資をしており、総運用資産残高は約650億ドルです(2020年6月末現在)。主要顧客は、世界の公的年金基金、企業年金基金、保険会社、政府関連、企業、その他基金(大学基金他)などで、世界中の機関や個人投資家の資金管理を行い、セパレートアカウント型、オープンエンド型ファンド、クローズドエンド型ファンド、公募証券、エンティティレベル投資等の手法で投資を行っています。また、世界最大級の総合不動産サービス企業であるジョーンズ ラング ラサール グループ(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)傘下にあります。なお、ラサール不動産投資顧問株式会社は、ラサール インベストメント マネージメントの日本法人です。詳しい情報は、www.japan.lasalle.comをご覧ください。